⑦「呉先生とイチャイチャしたい」
②「先生はあの性格(*色恋<<|越えられない壁|<<策謀)だから、無理だと兄ちゃんは思うぞ」
⑤「お前の悪趣味を今更どうこう言いたかねえが、いいかげん先生の事は諦めろよ」
⑦「俺、呉先生がDカップになったら結婚するって約束したんだ」
⑤「先生もとんでもねえ約束してくれたよなぁ」
②「一生叶わない条件な所が先生らしいよな」
⑦「俺だって諦めようとしたよ!でも呉先生はいつまでたっても出逢った頃のまま可憐だし!」
②「可憐には賛同しかねるが…知ってる?アレで呉先生、晁蓋殿と同年代なんだぜ」
⑤「恐ッ!」
②「三十代前半ってサバ読んでるけどな…東渓村では公然の秘密らしい」
⑦「おまけに浮いた話は全くないし!」
⑤「実は昔■■■を切り取られたとか噂が立つ位な」
②「俺は実は千年生きてる妖怪だって聞いたことあるな」
⑤「股間の件だけでも、元は宦官説とか、邪神で■■■生えてないだとか噂は色々あるよ。まぁ俺らは見たことあるから嘘だって知ってるけど」
⑦「茶化してないで協力してくれよ!兄弟だろ?!」
②「兄ちゃんは先生に弟をやりたくねえなあ。まだ母夜叉(孫二娘)にやるほうがマシだ」
⑦「ヤダ人肉饅頭コワイヨ!」
⑤「いや全権力掌握済み軍師の方が遥かに恐ェよ」
②「それに協力って…あれか。呉先生の手足押さえ付けとけってか。やる分には楽勝だがそのあとが恐すぎて兄ちゃんチビっちゃうかも」
⑦「違うよ!そういうんじゃなくてもっと甘い展開で!」
⑤「小七、良く考えてみろ。水軍全員集まったとしても先生を言いくるめられると思うか?」
②「加えて言えば、水軍全員お前の恋路は応援してない。むしろその反対だ」
⑦「な、なんだよ!酷いよ!兄ちゃん達のバカ!カス!玉無し!わあ~ん!!」
②「許せ小七、俺はお前を含め家族みんなが大事だ」
走り去った小七は宋江の部屋を尋ね泣き落とし。
宋江はもらい泣きして仲を取り持つと安請け合いしてしまう。
普通の相手なら誰にも取り持ちは不可能な恋路だが、相手は宋江。
呉用に懇切訴え、かつさすがにあの呉用でも宋江相手ではそうそう無下には出来ない。
呉「そうですか…幼い恋心が私の溢れんばかりの魅力のせいで、そこまでこじれていましたか…」
宋「呉先生も戯れの約束とは言え、小七を可愛く思ったからこそ了承したのでしょう?先生の胸はもちろん大きくならんでしょうが、小七の長年温めてきた想いを汲んでやってはくれませんか」
呉「ふむ…」
感慨深げに深慮する呉用は、外向きは小七の気持ちに心動かされているように見える。
しかし、そこは呉用。
内ではこの一件をどうしたら有用に、かつ面白おかしく使えるか、悪知恵をフル稼働させているのは、宋江以外には言うまでもない。
呉「…そうですね、私も鬼から生まれた訳ではありません。そこまで情を傾けられては、無下にする訳にもいきません。かといって即決は出来ない内容……ひとつ、小七と良く話し合いましょう」
宋「うん、さすが先生だ!」
呉「宋江どの、この話し合いには中立の人間が必要です。立ち合いを頼んでよろしいかな」
宋「もちろん!乗りかかった船だ、成り行きも気になるし…」
呉「では早速、…戴宗」
戴「はっ」
宋「い、いつから居たの戴宗…」
戴「呼ばれそうな気配がしたので、つい今しがた参りました」
呉「小七…いや、阮の三兄弟を呼んできてくれ」
戴「判りました」
宋「ただの呼び出しならなにも戴宗を使わなくても…」
呉「良く言われますが、他の者を呼んでも戴宗が一番に来るので」
宋「(調教されてるなぁ…)」
戴「お待たせいたしました」
宋「早っ!神行大保って定員二名だよね?!」
戴「ですから、三往復です」
宋「無理に使わなくていいんだよ!?急いでないから!」
呉「小二、小五、小七、わざわざ呼び付けてすみませんね」
宋「戴宗の事も労ってあげて!」
戴「宋江殿、お気遣いは無用です。呉用はあれだからこそ呉用なのです。では、失礼」
宋「た、戴宗…(ほろり)」
呉「小七、呼んだ理由は分かっていますね?」
宋「最後まで眼中外!!」
呉「宋江殿、そんなに興奮ばかりされますと、お体に障りますよ」
宋「もう、もう、なんていうか……いいや…」
*****
収拾が付かなくて宋江と同じ気持ちになった。(ので打ち止め)
戴宗初登場時のワルっぷりが、今はもう懐かしい。(中盤・終盤は結構な中間管理職っぷりですよね)
宋江は最強だけど無力だ。
横山水滸の先生は見た目30代くらいですが、原作は最終的に4・50代ですよねたぶん。(生辰鋼あたりはもうちょい若かろうが)
あと一応表なので下品な表現は伏字にする事にしました。